熱波来たる
ロンドンは涼しい夏が魅力的な場所である。
例年6月から8月にかけての平均気温は23度を超えることがなく、暑すぎることのない気持ちいい陽気で、夕方から夜にかけてパブでビールをのんびりと飲むのが、絵に描いたようなロンドナーの夏の過ごし方だ。


日本で会社員をしていた時に、暑気払いと称してビアガーデンを予約し、とてつもない蒸し暑さの中で枝豆とビールでちびちびやっていた時と、全く違う爽やかさだ。
しかし残念ながら、今週はそうもいかなさそうだ。
今、欧州には熱波が到来している。その影響で、6月下旬のロンドンは最高気温35度に達している。さらに衝撃的なのは、大陸ではもっと深刻な暑さになっているという(パリは現在43度らしい)。
今年でロンドン滞在4年目に突入する我が家は、ロンドンでの生活をかなり気に入っている。
しかし、どうしても耐えられないものもある。
その1つが、自宅にエアコンがないことだ。まさに今、それが理由でかなり苦しんでいる。
調べてみると、驚くべきことに、イギリスの一般的な住宅でエアコンが備え付けられている割合はわずか20%程度しかない。1800年代に建てられた古い煉瓦造りの戸建てやフラットにはまず設置されていないし、高級マンションでも一部のみしか備え付けられていない。理由は冬の厳しい寒さへの対策らしい。

住宅へのエアコン普及率20%…数字を見るだけでもゾッとする。
我が家はロンドン市内で引越しをしており、古い煉瓦造りの戸建て住宅とモダンなフラットという異なるタイプの住宅で生活してきたがが、そのいずれにもエアコンは設置されてない。
なので、自分たちでできる対策として、ダイソンの送風機を購入し、室内の空気を循環させて、なんとか暑さを凌ごうとしている。

暑いのは人間だけじゃないよ。猫は毛深いから、余計に暑いよ。


まぁ、まだ人間にとってはなんとか耐え忍べる暑さだし、色々と工夫しつつ我慢して乗り切ることができる。だが、我が家の猫はそうもいかない。
完全室内飼育である我が家の猫は、日本で生活してた時は、夏の間は常にエアコンが効いた部屋で悠々自適な生活を送っていた。エアコンのないロンドンでは、なんとか猫を熱中症にせず気持ちよく過ごせるよう試行錯誤が欠かせない。
ペット専用の宇宙船のような送風機を試したり、日本から持ってきたひんやりベッドを使ったり、またあるときはタオルで巻いた保冷剤を渡してみたり。。。(今年と同じくらい暑さが厳しかった2年前、我が家の猫は保冷剤を抱きしめて寝ていた)

結果として、今のところは、キッチンや廊下の床などに直接お腹をつけてゴロゴロする方法が最も効果的なようである。
…
暑さに任せて、勢いでロンドンの暑さとエアコン普及の状況について書いてみた。
私は、まさにこれから外出の予定があり、灼熱の暑さの中に飛び出していくのだが、かなり戦意を喪失している。
20時を過ぎれば、少しは過ごしやすくなることを楽しみに。。。気合いを入れていくしかない。

