イギリス留学修了後のvisaを考える
先日、MBA留学を検討されている方々に向けたセミナーで、お話しする機会を頂きました。

MBA生としてのロンドンでの学校生活やそこから得られる学びなど色々とお話しした後に質疑応答を行いました。その中で印象に残ったのが、MBA留学と関連しているvisaについてのご質問でした。
MBA受験というと、学校選びやとTOEFL・IELTS、GMAT・GRE、エッセイなど「どうやって合格するか」に目が向きがちです。
そしてそれと同じくらい、MBA修了後のキャリアをどのように作るかという点も非常に重要なことだと思います。
今回はMBA留学終了後のvisaについて、書いてみたいと思います。
なお、以下の文章は2026年9月時点での情報をもとに書いていますので、最新情報やご自身の手続きを進める上では公的機関の情報をご参照ください!



Student visaからGraduate visaへ切り替える
イギリス大学院への進学する場合、基本的には日本からオンラインフォームでStudent visaを申請し、visaを付与されて留学します。これは、合格した大学院からのスポンサーレターを添付するため、在学期間をカバーするvisaとなります。
大学院のプログラムの全過程を無事に終了し、卒業が確定となれば、Graduate visaを申請する権利を得ることになります。
Graduate visaの申請はStudent visaが有効である間に行う必要があるので、大学院の卒業が確定までに時間がかかる場合には、かなりの駆け足で申請をすることになります。

Imperial MBAのケースでは卒業確定が11月でした。私のStudent visaは同年12月末までが有効期間であったため、卒業確定までかなりヤキモキしました笑
必要な書類を一式揃えてオンラインでのvisa申請を完了すると、続いて証明写真や指紋登録などを行うために専門センターへ行くように案内が届きます。
このセンターは予約が取りづらく、またなかなかのアクセスの悪い場所にありまして、面倒臭いことこの上ありませんでした笑



センターの近くに偶然見つけたトンカツやさん。ここでランチできたからちょっと気分が上がったよ。
ここまでくればApplicantとしてやるべきことは終了です。あとはvisaの承認を待つのみです。
なんと私のGraduate visaは翌日に承認され、それまで気を揉んだ時間はなんだったんだろうと拍子抜けしました笑

うさこがあたふたしていたのは何だったのか。。。
Graduate visaでできること
Graduate visaの有効期間は最長24ヶ月です。
Graduate visaの良いところは、一言で言ってしまえば、特定の勤務先からスポンサーを受けなくても働けることだと思います。
つまり、MBAを卒業した瞬間に「visaをスポンサーしてくれる会社に就職しなければならない」というわけではないのです。
(イギリス現地での就職を望む人にとって)最も理想的なのは、Graduate visaを申請する前に就職先からSkilled Worker visaをスポンサーしてもらうことですが。。。ほとんどの修了生はGraduate visaを使って就職活動をし、そのまま働き始め、使用期間中のパフォーマンスを認められて、晴れてSkilled Worker visaなどへ切り替えるプロセスを踏むことになります。
実際、現在イギリスに残って就職している私の同期の大半は、このGraduate visaを活用しています。企業側としても、入り口から社員のvisaをスポンサーする必要がないので、コスト面から考えても魅力的に見えるようです。

ただ、Graduate visaの失効と同時に雇用期間も終了し、以降は母国へ帰国するより他ないケースも多々あるので、この点は慎重に行動する必要があります。
なお、大学院を修了して24ヶ月イギリスに滞在することを想定するGraduate visaの場合、申請を行う際に£2,950を支払う必要があります。内訳は以下の通りです:
1)Application Fee £880
2)Immigration Healthcare Charge(2年間まとめ)£2,070
このようにみると、それなりの金額ですね。。

また、このGraduate visaを使ってイギリスで起業をする人もいます。
残念ながらMBA在学中は起業して収益を上げることはできないので、在学中に温めたアイディアをGraduate visa取得と同時に実現するというパターンです。
私のMBA同期にも、在学期間を使って学生同士でアイディアを育て、ビジネススクールのリソースを使って磨きをかけ、卒業後にヘルスケア分野で起業した人たちがいます。
本当に逞しいです。
彼女たちが今後取得を目指すのは、おそらくInnovator Founder visaだと思われます。立ち上げているビジネスがInnovative, Viable, Scalableであることなどが認められれば、このvisaではイギリスでその後3年間にわたって活動することができるようになります。

Graduate visaを取得することで、様々なキャリアの可能性を模索できるようになります。イギリスを母国としない人からしてみれば、かなりリーズナブルなvisaなのではないかと私個人としては思います。
visaについて調べてみる
どこのMBAプログラムで勉強しようかな?あれ、そもそも対策って大丈夫だっけ??。。。と合格することばかりを強く考えていた私ですが、、、
今思えば、当時からイギリス現地での就職を考えていたので、もう少しMBA修了後のvisaについて知っておいても良かったかもしれません笑
先日のセミナーでいただいた質問をきっかけに思うところがあったので、今回はMBA修了後のvisaを活かしたキャリアの選択肢について書いてみました。
今後、海外MBA進学を考えていらっしゃる方には、是非とも頭の片隅で、「MBAを卒業したら、どこで何をしたいのか」「そのためのvisaはどうなっているのか」についても、考えてみていただきたいです。
もしかしたら、学校を選ぶときに見るべきポイントも少し変わるかもしれません!

。。。と、そんなことを考え、今後の何かMBA留学について聞かれたときには、追加でコメントしようと思ううさこです。

猫ちゃんはvisaは不要だもんね。羨ましかろう〜

