Imperial MBAを宣伝してみる
私、実は、1年を通してMBAに関するご相談やCoffee chatのご依頼を受け付けております。お声がけを頂くたびに、Imperial Business School (旧Imperial College Business School)のMBAプログラムの関心を寄せて頂けることに、深々と感謝しております。
Unofficialではあるものの、ImperialのMBAプログラムの日本人関係者が運営するウェブサイトなどもありまして、ありがたいことに、こちらもご参照頂けているようです(よろしければ下からどうぞ)。

今年はAGOS夏祭りや海外MBA留活交流会でもスロットを頂き、同プログラムを紹介させて頂いたのですが、せっかくなので(今更ながらw)このどろんこブログでも宣伝してみようと思います。

なぜ今までやっていなかったのさ。
現在2025年12月の頭で、仮に来年夏の進学を考えているならば、Round 2-3を見据えて、この年末年始はTOEFL/IELTSとGMAT/GREにスコアメイクに加えて、興味のあるビジネススクールの情報収集をする時期かと思います。
この後お届けする情報が、少しでも同校のMBAプログラムに興味を持って下さる方の検討材料になれば、とても嬉しいです。

うさこも受験準備中は沢山調べてたけど、今回は修了生としての情報提供ができるわけだね。ちょっと感慨深いわ。。

ロンドンで学ぶ1年制MBA
Imperial MBAといったらなんだろうか…と少し考えたところ、私には下記のキーワードが思い浮かびます。これらに惹かれる人には、Imperial Business School のMBAプログラムは特に魅力的な選択肢の1つになると思います。
- ロンドンで学ぶ1年制MBA
- STEM大学提供のプログラム
- グローバルな経験
- アントレプレナーシップ支援
- サステナビリティ
- ネットワーキング
Imperial Business School MBA Programとは?
Imperial College Londonは言わずと知れた理工系(STEM系)に強い大学で、QS Ranking 2026では 英国1位、世界2位 という評価を獲得しています。




STEMに強い大学ですが、ビジネスやアントレプレナーシップ、サステナビリティにも力を入れています(最近はSTEMBに強い組織、と表現されています)。ロンドンという立地も大きな強みで、メインキャンパスはSouth Kensingtonにあり、ロンドン観光の際には一度は訪れたいV&A美術館やRoyal Albert Hall、広大なHyde Parkのすぐ横に位置しています。まさに、学びと文化が自然に混ざり合う環境です。
それではクラスルームの中はというと、簡単に言うと以下のような環境です。
- 少人数クラスなので同期生との距離が近い
- それゆえにCollaborativeでオープンなカルチャー
- 多国籍・多様なバックグラウンドに触れられる
「競争より共創」を重視する空気感が特徴で、ピリピリ感は比較的少ない印象です。また少人数故に、全員と関わることができ、しっかりとクラスの一員になることができます。


なお、Imperialには4つのMBAプログラムがあり、Full-Time MBA、Global Online MBA、Weekend MBA、Executive MBAとそれぞれ呼ばれています。
私が修了したのはFull-Time MBAなので、ここから先は当該プログラムをベースに書いていきます。
カリキュラムと1年間の流れ
Full-Time MBAは1年制で、Core科目・Flexcore 科目・Electives(選択科目)を組み合わせて履修します。これと並行してリーダーシップを育成するプログラムやキャリア関連の活動もあります。短期集中だからこそ、授業・課題・就職活動の密度は高いですが、その分吸収スピードと成長体感は非常に大きいと感じます。

学外経験・実践型プロジェクトも豊富(それぞれクリックしてみてください!)
Imperial Innovation Week
Imperialで研究が進められている先端技術を将来的に商用化しようとする場合、どのようなアプローチができるを考える1週間のコンサルティングチャレンジ。ImperialのPhD学生や研究者とタッグを組んで、ビジネススクールとしてのアプローチを模索します。(全員必修)

Global Experience Week
ビジネスを学ぶ場所を物理的に広げてみる1週間です。イギリスを飛び出してテーマ別に最新のビジネストレンドを肌で感じ、現場の視点を得ることで自身の視野を広げることが目的です。Class of 2025の行先は、ブラジル・ケニア・コペンハーゲンの3ヵ国でした。(全員必修)

Entrepreneurial Journey
0→1でビジネスアイデアを検証し、Go-to-marketまで設計する起業実践型のプロジェクトです。実際のこのプロジェクトの一環で、私の同期はヘルシースナックを開発し、Imperial卒業生が経営するカフェで試験的に販売し、市場調査を行っていました。(選択必修、なお私は履修せず)
また、Analytics for Society Award や Turner MIINT(Impact Investingコンペティション) など、課外のチャレンジ環境も整っています。
MBAは授業だけでなく「外で動いてこそ」学びが深まると感じる学生には、この環境は非常にフィットすると思います。
Imperial Enterprise Labという「起業支援の中枢」
Imperialには Imperial Enterprise Lab という起業支援組織があり、在校生・卒業生のスタートアップを強く後押ししています。ピッチイベントやアクセラレーション、メンタープログラム、1on1の丁寧なコンサルティング…学びながら自身のビジネスアイディアを動かせるのはImperialならではだと思います。
私の同期生の中には、MBA在籍中にアイディアを育て、修了後に実際にプロダクトを形にして起業した人もいます。アントレ精神を持つ人には理想的な土壌です。

Grantham Instituteという「気候・環境研究の心臓部」
Imperialを語るうえで、もう1つ欠かせないのが Grantham Instituteです。
気候変動・環境・クリーンテックに関する研究・政策提言・イノベーション支援を行う、世界有数の研究拠点です。

Grantham InstituteはLSE(London School of Economics)と共同で設立された研究機関です。
この組織がキャンパス内にあるため、同MBAプログラムに在籍することで…
- 最新のClimate Techやエネルギー転換の議論にアクセスできる
- 研究者・起業家・政策担当者との接点が生まれる
- 気候×金融、脱炭素投資、グリーンファイナンスに踏み込める
つまり、「持続可能な未来をどう実装するか」を現場の知と接続しながら学ぶことができます。
テクノロジー、政策、ファイナンスがクロスする場所は世界でも限られています。
特にサステナビリティやクライメート関連の理解を深めたい人にとって、これは圧倒的なアドバンテージです。

出願プロセス

さてさて。Imperial MBA、行きたくなってきた笑?
気になる応募要件としては以下がベースになります。
- 実務経験 3年以上(平均6年)
- 新GMAT 600点以上/GRE verbal 156以上 & quantitative 158以上
- IELTS OA7.0 / TOEFL 100 相当の英語力
- 推薦状2通(1通は現職上司推奨)
- エッセイ・CV提出

出願の山場はやはりエッセイとインタビューかと思います。
自己理解を深めつつ「なぜImperial MBAを選ぶのか」「そのうえでMBA修了後のキャリアをどのように見据えているか」を言語化する力が問われます。



なお、2025年夏にキャンパスの所々で大規模な改修が行われて、随分と綺麗になっています!
