Study Groupという「多様性の縮図」
前回MBAの1年学びを私なりに振り返った投稿をしましたが、楽しかった記憶の中でStudy Groupのメンバーの顔が浮かびました。せっかくなので、私の率直な気持ちを綴りたいと思います。
Study Groupは、最初こそ戸惑いやすれ違いもありましたが、振り返れば、私にとって多くを学ばせてくれた大切な居場所でした。
異なる価値観や考え方を持つ仲間と協働する中で、自分自身の強さや未熟さに気づき、人と歩幅を合わせて、時に妥協しながら、何かを成し遂げる難しさと面白さを知ることができました。
この経験のおかげで、今も私は「違う価値観の人と向き合うこと」を自然と選べている気がします。

MBAで最初に出会う“小さな社会”
入学直後、私たちは4〜6人のstudy groupに割り振られ、15以上の課題に挑みます。
メンバーの国籍も経験も全然違います。まさにミニ社会。
私のグループも、最初は手探りでした。
相手の進め方も、考え方もまだわからない。慣れるまで、時間がかかりました。

自然と求めてしまう「心地よさ」との距離
MBAには多様性を求めて来る人が多いはずなのに、気づけば「話しやすい相手」「動きやすい相手」に寄りがちです。でもStudy Groupは、いい意味でそれを許してくれません。
強制的に多様性の中に放り込まれるのですが、なかなか刺激的でした。

すれ違いと調整のプロセス
働き方も価値観もバラバラの他人同士が短期間で協働することになるのですが、前に出たい人もいれば、裏で支えるタイプもいますし、短期集中派もいれば、きっちり準備したい人もいます。
時には意見がぶつかり、誤解し合い、うまく伝わらなくて悩ましい日もありました笑
でも、共通の課題をこなすうちに少しずつ相手の得意・不得意が見えてきて、自然と役割分担が回り出すようになるんです。

Study Groupによっては意見の相違から大喧嘩に発展するグループもありました笑そこまで派手に白熱できるのもMBAの良さですね。
成績じゃ測れない学び
私のStudy Groupの成績は特別優秀だったわけではないし、四六時中議論していたわけでもありません。でも、誰かが必ず何かしら貢献する。困ったらちゃんとメンバーに声をかけ、無理はしないけれど、ちゃんと責任は持つ…そんな空気がありました。
思えば、仕事で必要なチームワークと非常に通じるものがあります。
それぞれの道へ
今、メンバーはそれぞれ違う場所で次に進んでいます。母国でキャリアを築く人もいれば、ロンドンで就職を目指す人、予定通り家業を継ぐ人もいます。
メンバーの顔を思い浮かべながら、彼らに感謝しつつ、私が少しでも彼らの刺激になれていたら嬉しいなとひっそりと思っています。

